看護は日本で手堅く稼げる職種です — 夜勤込みで月30万〜45万円が一般的。ただし門は看護師国家資格で、試験は日本語です。外国人候補者の現実的な比較軸は、看護(高い壁・高い給料)か介護(低い壁・控えめな給料)かになります。
基本情報
- 合格率・全体
- 88.3% (2026-02)
- 合格率・EPA外国人
- 8.5% — 20 / 234
- 月収(目安・夜勤込み)
- 30万〜45万円
- 必須要件
- 日本の国家資格
- 試験言語
- 日本語(国家試験)
- 主なルート
- EPA/日本での進学
- ビザ
- 在留資格「医療」
外国人看護師の試験実績
厚生労働省は毎年、EPA外国人看護師候補者の合格率を全体の合格率と並べて公表しています。その差がこのページで最も重要な数字です。
| 受験年度 | EPA受験者 | 合格 | EPA合格率 | 全体 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 234 | 20 | 8.5% | 88.3% |
| 2024 | 285 | 53 | 18.6% | 90.1% |
| 2023 | 294 | 17 | 5.8% | 87.8% |
| 2022 | 335 | 75 | 22.4% | 90.8% |
| 2021 | 370 | 45 | 12.2% | 91.3% |
| 2020 | 335 | 70 | 20.9% | 90.4% |
最新年度・国籍別
| 国籍 | 受験 | 合格 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| ベトナム | 46 | 11 | 23.9% |
| フィリピン | 64 | 4 | 6.3% |
| インドネシア | 124 | 5 | 4% |
国家試験結果 · 第115回 (February 2026) · 厚生労働省 ↗
額面から手取りへ — 給与明細の内訳例
| 項目 | 金額(月) |
|---|---|
| 額面月給(この職種の典型的な中央値) | ¥380,000 |
| 健康保険(約5%) | −¥19,000 |
| 厚生年金(9.15%) | −¥34,800 |
| 雇用保険(約0.55%) | −¥2,100 |
| 源泉所得税(約2〜4%) | −¥9,500 |
| 住民税(2年目から、約6%) | −¥22,800 |
| 手取り・1年目(概算) | ¥314,600 |
| 手取り・2年目以降(概算) | ¥291,800 |
上記は典型的な中央値をもとにしたPath2Japanの概算です。料率は収入・扶養・自治体で多少変わります。1年目は住民税が引かれないため、2年目に手取りが減るのは正常で、計算ミスではありません。
資格こそが市場
日本の看護師不足は深刻で、賃金は着実に上がり、病院は採用に必死です — しかし国家資格(看護師国家資格)なしには、そのすべてに手が届きません。この一点が外国人看護師の戦略を決めます。入場料は臨床スキルではなく(それは多くの候補者がすでに持っている)、日本語の医療リテラシーです。
中に入ってからの給与構造
基本給の出発点は控えめ(新資格で25万〜30万円)で、本当の収入は構造の中にあります。夜勤手当、休日差額、専門手当、勤続昇給。大学病院は基本給が低い代わりに梯子が良く、民間チェーンは初任が高い代わりに天井が近い。勤務地の生活費と突き合わせると、寮付きの地方病院が貯蓄では勝ちがちです。
市場ではなく試験が関門で、数字は公表されている
毎年3月、厚生労働省は二つの合格率を並べて公表します。全体の合格率と、EPA外国人看護師候補者の合格率です。2026年2月はそれぞれ 88.3% と 8.5%。234人中20人でした。
特定の年だけの話ではありません。制度が続いた18年間で6,124人が受験し、739人が合格——12.1% です。最高だったのは2022年度の22.4%。
試験は日本語で教育を受けた人向けに作られています。看護師試験の翻訳版ではなく、日本語で行われる看護の試験であり、時間との勝負です。海外での臨床経験は読解速度を補ってくれません。
ベトナムの候補者が4倍受かる理由
国籍別の内訳がこのデータで最も有用な部分です。ベトナムが参加した12年間の平均は 34.1%、インドネシアは 7.7%。
差は資質ではありません。ベトナムの枠組みは出国前に日本語をおよそN3まで求め、さらに約1年の語学研修を課します。インドネシア・フィリピンの枠組みは前倒しの投資が少なく、病院で働きながら学ぶ前提が大きい。
この道を検討しているなら、そこが自分で動かせる変数です。語学を持って行けば試験は「難しい」で済み、持たずに行くと在留期間内に受かるのはほぼ不可能になります。
看護か介護か — 正直な分岐点
同じ人口動態が駆動する、別のゲームです。介護は N4 から入れて給料は控えめ、資格の梯子は年単位。看護はまずネイティブに近い日本語を要求し、その後の給料は3〜5割高い。すでに有資格で N2 以上なら国家試験へ直行を。それ未満なら、介護から始めるのは回り道ではありません — それが本道です。
このページで使う日本語(▶で再生)
| 体温を測りますね。 Taion o hakarimasu ne. | |
| 点滴を交換します。 Tenteki o kōkan shimasu. | |
| お薬の時間です。 Okusuri no jikan desu. | |
| おはようございます。今日もよろしくお願いします。 Ohayō gozaimasu. Kyō mo yoroshiku onegai shimasu. | |
| すみません、もう一度お願いします。 Sumimasen, mō ichido onegai shimasu. |
音声は VOICEVOX:冥鳴ひまり による標準速度のサンプルです。実際の会話はより速く、アクセントの個人差もあります。
よくある間違い・注意点
- 外国の看護師免許はそのまま通用しません。経験年数にかかわらず日本の国家試験合格が必須で、時間制限下で N1 相当の読解力が求められます。 制度18年間で6,124人が受験し739人が合格——12.1%です。
- 給与は目安です。夜勤回数(月4〜8回が通例)で月収は4万〜8万円動きます。
- 「N4 で看護師の仕事」を謳うプログラムに注意 — それはラベルを貼り替えた介護職です。両者は資格も給料もビザも別物です。
よくある質問
日本の看護師の月収は?
有資格の看護師で夜勤手当込みおよそ月¥300,000–450,000。夜勤の回数で¥40,000–80,000動きます。ただしこれは**有資格者**の額で、多くの外国人看護師が止まるのは免許の段階です。
外国人にとって看護師国家試験はどれくらい難しい?
2026年2月の試験では全体88.3%、EPA外国人候補者8.5%(234人中20人)。18年間の累計では12.1%です。試験は日本語で、臨床知識と同じくらい読解速度が問われます。
なぜベトナムの候補者は合格率が高い?
ベトナム参加12年間の平均は34.1%、インドネシアは7.7%。ベトナムの枠組みは出国前にN3程度の日本語と約1年の研修を課します。この差が測っているのは語学準備であって看護の能力ではありません。
EPA 看護師ルートとは?
二国間協定(インドネシア・フィリピン・ベトナム)により、母国の有資格看護師が候補者として働きながら国家試験を目指す制度で、合格までの年限があります。合格率は低いもののゼロではなく、来日前の語学準備が決定打になります。
資格取得後、海外での経験は評価されますか?
されます。資格さえあれば外国出身の看護師も通常の競争に入り、慢性的な人手不足の病院は能力で採用します。専門領域(透析・手術室・老年)には手当が付きます。
日本語が N4〜N3 の場合の賢い道は?
まず介護で入り、現場で言葉を積み上げ、後で介護福祉士と看護師国家試験のどちらを目指すか決めることです。その梯子は介護職の給料ページを参照。
公式情報源
この給与で各都市いくら残るか: 東京横浜大阪名古屋さいたま千葉京都神戸福岡札幌
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