生活費

3人の家計簿 — 留学生・工場労働者・ITエンジニアのひと月

最終レビュー: 2026-07-18

生活費の「18万〜28万」というレンジは何度読んでも実感が湧きません。このページは具体的な3冊の家計簿を出します。週28時間バイトの語学学校生は月収約11万円で月末ほぼゼロ——バイトは生活費を賄えても学費は賄えない。会社寮の特定技能工場労働者は手取り17万円で、毎月6万円を仕送りしてなお2万6千円残る。江東区で1Rを借りるITエンジニアは手取り32万円、20万円使って12万円貯まる。3冊ともPath2Japanの概算——期待値の校正用であり、約束ではありません。

基本情報

留学生(バイト週28時間)
収入約¥110,000、月末≈±0
工場労働者(寮+夜勤)
手取り約¥170,000、仕送り6万+残り2.6万
ITエンジニア(東京1R)
手取り約¥320,000、残り約¥120,000
3冊に共通する法則
最大の変数は住居——寮/シェア/単身賃貸が残額を決める
出所
すべてP2J概算の家計簿。公的統計ではない

この3冊の読み方

「18万〜28万円」というレンジは何度読んでも体感になりません。以下は行単位の3冊の帳簿です。人物は架空、価格はすべて実勢:高田馬場の語学学校に通いコンビニで働く学生、東大阪の金属加工場で働き会社寮に住む特定技能労働者、豊洲に通勤し江東区で1Rを借りるITエンジニア。3人は3本の定番ルートの断面図です。

家計簿1:留学生グエンさん、高田馬場 — 月収11万円

コンビニの夕方シフト+週末、週28時間の上限まで、東京の時給約¥1,226:

項目金額
バイト収入(28時間×4.3週)+¥110,000
シェアハウス家賃(高田馬場徒歩圏・光熱ネット込み)−¥65,000
食費(自炊+半額弁当)−¥30,000
通学定期−¥5,000
携帯(LINEMO)−¥1,000
国民健康保険(学生軽減後)−¥2,000
交際・雑費−¥10,000
月末に残る額≈ −¥3,000

結論は最終行に出ています。バイトは自分を養えるが、学費は払えない。年間70万〜90万円の学費には別の出所——家族・貯金・奨学金——が必要です。入管が経費支弁者を審査するのはこのためです。

家計簿2:工場労働者ミンさん、東大阪 — 手取り17万円

特定技能1号、額面21万円+夜勤手当、控除後の手取り約17万円、会社手配の寮:

項目金額
手取り(夜勤手当込み)+¥170,000
寮費(給与天引き)−¥25,000
光熱費−¥8,000
食費(社食+自炊)−¥35,000
携帯−¥1,000
通勤(徒歩10分)¥0
母国への仕送り−¥60,000
雑費(日用品+たまの外食)−¥15,000
月末に残る額≈ +¥26,000

毎月6万円の仕送り+2万6千円の貯蓄は、年に100万円規模の家族キャッシュフロー——それを支えているのは「通勤¥0」と「寮費¥25,000」の2行です。同じ給料で市内の単身賃貸に移れば、この帳簿は即座に赤字へ反転します。

家計簿3:ITエンジニア小林さん、江東区 — 手取り32万円

技人国、額面40万円(1年目・住民税なし)、手取り約32万円、東西線沿いの1R:

項目金額
手取り+¥320,000
家賃(江東区1R)−¥90,000
光熱費+ネット−¥15,000
食費(平日は外食中心)−¥55,000
携帯(ahamo)−¥3,000
通勤定期(会社全額支給)¥0
交際・趣味−¥30,000
サブスク・雑費−¥7,000
月末に残る額≈ +¥120,000

月12万円の貯蓄——ただし2点注意。2年目は住民税が来てこの行は10万円になる。そして最も弾力的なのは「食費+交際」の計8.5万円で、自炊派ならさらに3万円絞り出せます。

自分の帳簿に書き換える

3冊に共通する骨格は、収入側はビザと職業が決め、支出側は「住」が決める——寮・シェア・単身賃貸の一段ごとに月末の数字が3万〜6万円動きます。都市データベースで目標都市の家賃を取り、貯蓄計算機に入れ、バイト時給ページか自分の職種の給与ページと突き合わせれば、5分で自分版が出ます。数字はすべてP2J概算——都市・年度・習慣で動きますが、桁はあなたを裏切りません。

このページで使う日本語(▶で再生)

O-kaikei wa happyaku-en ni narimasu.
Ichiman sanzen gohyaku-en desu.
Gogo roku-ji han ni yoyaku shitai desu.
IC kādo ni chāji shitai desu.
Shiharai wa konbini barai ni dekimasu ka.
Tesūryō wa ikura desu ka.

音声は VOICEVOX:冥鳴ひまり による標準速度のサンプルです。実際の会話はより速く、アクセントの個人差もあります。

よくある間違い・注意点

  • この3冊は「典型化」した家計簿で、実在の誰かの通帳ではありません——都市・時給・家賃であなたの数字は上下1〜2割動きます。桁感の校正に使い、約束と受け取らないこと。
  • エンジニアの家計簿は1年目(住民税なし)基準。2年目からは手取りが約6%減るので、残額は2万円ほど下方修正を——計算ミスではなく住民税の着弾です。
  • 留学生の家計簿は意図的に学費を含めていません——語学学校の年間学費は70万〜90万円で、週28時間のバイトでは数学的に賄えない。「働きながら学費も楽に払える」と言う人は、あなたを騙しています。

よくある質問

留学生が月末±0をプラスにするには?

効果順に3つのレバーがあります——家賃を6.5万から5万へ(板橋・北区のシェアに移る)、22時以降の深夜帯で働く(25%割増)、長期休暇に1日8時間の緩和枠まで働く。3つ全部やれば月3万〜4万円が浮きます。

工場の家計簿の仕送り6万円はどう決めた?

ベトナム・ネパール・ミャンマーの労働者コミュニティでよくある水準——手取りの約3分の1です。金額は自分で決めるものですが、ひとつだけ固い助言を:仕送り額を固定する前に生活費3か月分の予備費を作ること。でないと一度の病気やライン停止で計画ごと吹き飛びます。

大阪や名古屋ではこの数字はどう変わる?

収入側はほぼ動きません(最低賃金の差は1割程度)が、家賃が3〜4割下がります——同じ労働時間で、留学生は大阪なら月2万円貯められ、工場労働者の残額は1万円ほど増える。都市データベースと貯蓄計算機をつないで自分版を作ってください。

公式情報源

都市選びで迷ったら → 4つの質問でトップ3を出す都市マッチへ

このページは一般的な情報の提供のみを目的としており、法的助言ではありません。出入国管理制度は変更されることがあります。必ず上記の公式情報源でご確認ください。

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